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【今年は超分子化学!】何人知ってる?ノーベル化学賞受賞者10傑


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こんばんは!ほけきよです。

今日は昨日に引き続き、ノーベル化学賞受賞者ランキングを紹介したいと思います。
化学は専門ではないので、ほぼ高校化学までの知識+雑学でどこまで受賞者のことを知っているか、楽しみです!!

サイトはこちら

www.nobelprize.org

コレが10傑だ!(2016年10月10日現在)

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1-3 . Bernard L. Feringa, Sir J. Fraser Stoddart, Jean-Pierre Sauvage 『分子マシンの設計と合成(2016年)』

分子モーターを作ったり、幾何学的に美しい分子を創り出すという研究です。
ナニに使えるかと言われると、現状ではあまり実用的な応用はなされていないですが、 分子の形を決定して作ることができるということで、新素材開発やセンサーに利用されるのではと言われています。

www.chem-station.com

4. Ernest Rutherford 『元素の崩壊、放射性物質の化学に関する研究(1908年)』

聞いたことのある人が多いと思います。ラザフォード。原子物理学の父と呼ばれています。α線β線の観測に成功した人物です。物理学っぽいですが、化学賞なのですね。

また、中性子の予言もしていて、教え子のチャドウィックが中性子の発見でノーベル物理学賞を受賞しました。

5. Marie Curie 『ラジウムおよびポロニウムの発見とラジウムの性質およびその化合物の研究(1911年)』

キュリー夫人ですね!物理学賞を1903年にとり、その8年後にノーベル化学賞を受賞しました。

放射能の名付け親で、ラジウムに放射性があるということを発見しました。今の放射線治療などのもとになる発見です。
しかし、当時はその危険性までは把握されておらず、キュリー夫人も病に侵されてしまいました。

6, 8, 9 Aziz Sancar, Tomas Lindahl, Paul Modrich 『DNA修復機構の解明(2015年)』

私達のDNAは、日々複製を繰り返しています。つまりコピーを何回も作っています。そのコピーがきちんと行えないと、ガンなどの病気になってしまいます。 Sancarは、 Tomas Lindahl, Paul Modrichらとともに、このDNAのコピーミスが行われ、修復されるまでの一連の流れを「分子レベル」で解明したことで賞が授与されました。

↓の記事がとても詳しくて素晴らしいです!!

www.chem-station.com

7. Mario J. Molina『オゾン層の分解に関する研究(1995年)』

名前こそあまり知られていませんが、その内容は誰もが知るほどに有名です。彼はオゾン層フロンガスによって破壊され、環境に大きな影響を及ぼすことを化学的に示しました。
高校のときにその機構をチラっと見た記憶があります。紫外線と相まって、次々とフロンが連鎖反応をおこすんですよね。とても恐ろしいです。

フロンガスの連鎖反応は↓こちら 一酸化塩素 - Wikipedia

彼は自然科学分野のノーベル賞を受賞した最初の、そして唯一のメキシコ人で、メキシコ3大化学者の一人です。*1

10. Irène Joliot-Curie『人工放射性元素の発見(1935年)』

キュリー夫人です。夫妻でノーベル化学賞を受賞しました。キュリー一家、恐るべしです。。 同位体という、中性子の数が違うが同じ元素があります。(水素、重水素三重水素とかというのがあります) 。同位体の中には、放射性を出すものが存在して、それを放射性同位体 と呼ぶわけです。エレーヌ・キュリーは、世界で初めて人工放射性同位体 リン30(P30)を作成したことで化学賞を受賞しました。

まとめ

いかがでしたか?化学の方も直近の研究+原子や放射能関連の研究が人気のようですね。 我々がよく知るオゾン層、その研究者の名前を知らなかったので、また一つ勉強になりました。

ノーベル賞発表から遠い日に見てみると、また違った順位になっていそうですね。また数ヶ月たった後に調べてみようかなと思います~。 それでは!

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*1:バナジウムの発見者であるアンドレス・マヌエル・デル・リオ、経口避妊薬の発明者であるルイス・ミラモンテス、そしてオゾン層分解の研究をしたマリオモリー

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