プロクラシスト

今日の寄り道 明日の近道

【書評】『金持ち父さん貧乏父さん』新社会人への『お金』の講義


スポンサーリンク

金持ち父さん貧乏父さん

金持ち父さん貧乏父さん

超有名な本を今更ながら読んでみました。 あの投資界では有名な億万長者、神王リョウ氏がこの本を立ち読みしたのをきっかけに、独立して財をなした。 という話を聞き、気になって読むことに。

社会人になって間もない人に読んでほしい

正直言って、私が学生の頃にこの本を読んでいても何もわからなかっただろうと思う。親からの仕送りと奨学金、 そしてちょこっとアルバイトをするだけで生きていくだけのお金をもらえたからだ、そして、何より

「卒業して一流企業に就職さえできれば、安泰な将来が約束されている」

と信じて疑わなかったからだ。

投資に関する話や、ブログによるアフィリエイトの話、そして起業をしている人など、大学にはいろんな人がいたけど、 そういう人らをみることもなく、ただ漫然と大学生活を送っていた。というより、そういう人らを見ても、「大学生はもっと他にやるべきことがある」 と思って、見て見ぬ振りをしていたのだ。そのもっと他にやるべきことが何なのかはわからないままに。

そうして私は、まずまずいい企業に入ったが、愕然としたのを覚えている。
いわゆる私の給料、低すぎィ 問題である。 わずかな基本給から差し引かれる様々な税金や年金により、大学生のころと同等、あるいはそれ以下の生活を強いられるようになったのだ。 さらにひどいことに、就職したことで自分の人生のレールが敷かれてしまったと感じてしまうことだった。 純ジャパ企業は、どんなに成果を上げても給与の額はほとんど変わらない。

こう言う境遇になって初めて、大学生+院生の頃に、もう少しお金儲けの方法について勉強しておけば… と思うようになった。そして、そういう考えに至る自分は愚かなのでは。もっと一生懸命働くべきなのでは?? とも思い悩むようになった。

私と似たような境遇の人、多いのではなかろうか。なぜ多いのか、それは各人だけの問題ではなくて、 この世の中の仕組みに問題があるのだとこの本では言っている。本を読み始めてわずか数十ページで、この本に私は引き込まれて、 本と向き合い激しく頷いていた。

人生につつかれたからこそ、学ぶことができる

ここまでの話で少しでも共感できるところがある人には、次の3つの言葉を送る。 詳しくは本を読んでもらいたいが、この本の「哲学」をよく表していると思う。

学校は「お金のために働く」ことを教えてくれる場だが、「お金を稼ぐ方法、お金に働かせる方法」は学校では教えてくれない


「恐怖と欲望」が金詰まりの原因。そしてその根源は無知にある


教科書を読んで授業を聞くだけが学びではない。お金を稼ぐ方法は人生から学べ

学校のエリート教育というのは、いわば組織の歯車を磨くための場所なのである。一流の労働者にはなれる。 それが悪いというわけではないと私は個人的に思う。私の友人の中には

「この人から学びたくて今の会社に入った。給料がもらえているだけでありがたい」

という人もいる。そんな素晴らしい考えを持っている友人には感服で、そのような人と仲良くできることは幸せである。 しかし、現実にそんな人は一握りなのである。会社の中で聞こえてくるのは

  • 「今月の給料xx円だった。」
  • 「ボーナスまだかな。。。」
  • 「めっちゃ税金が引かれてるんだけど。やばい」

などである。そして、同期だけでなく、部長クラスの人までいっているのである。夢がなさすぎる。

しかし、それはしょうがないことなのだ。だって「お金を儲ける方法」を学んだことがないしお金を儲ける方法を「悪」だと決め込んでいるから。 そうしてお金を儲ける方法を学ぼうとせず、ただしいいお給料は欲しいしお金を失いたくない恐怖と欲望の負のスパイラルは、 お金についてきちんと学ばない限り抜け出すことはできないのである。

このスパイラルから抜け出すためには、お金に対する知識を得て、実践するしかない。お金の学び方に対して、金持ち父さんは次のようにも言っている

授業をする「教える」は学校でのやり方。でも、もし成功したいなら、人生から何かを学ばなければならない。人生は君をつつく度にこう言うんだ 『ほら、目を覚ませよ。君に学んでもらいたいことがあるんだよ』ってね。

このフレーズを読んで、ハッとした。大学生の時にアフィリエイトや株を学んだり行動に移せなかったのは、自分が困った経験がないからだと思った。 なので、この本を読んでいたとしても「???」となってわからなかっただろうなと思う。

ただ、今は違う。お金に困るというのがどういうことかというのを、人生が教えてくれた。なので、この本から得られることもとても多かった。 そうやって、人生につつかれた後にこの本を読むと、よく意味がわかるし、自分の困っていることに対して対策が打てるんだという気持ちに本書を読むとなる。

まとめ

  • お金に困るということを身をもって知ることができている。それは給料の多い少ないの問題ではない。
  • 若いうちにお金に対する知識を持っておくことで、負債を減らし資産を作る準備期間が増える

という二つの理由で、「社会人になって1-2年目」の人が読むのがベストだと思う。 人生につついてくれているうちに、目を背けることなく、そこから学ばねばなと、本を読んで思った。

おまけ

  • 六つの教え

本書の一番大事なところは上に書いた通りだが、お金を儲けるに当たって大事な6つの教えを書いているので、簡単に紹介しておく。 どれも、時代が変わっても生き続けるような内容ばかりだった。

金持ちはお金のために働かない

別の賢さが重要

お金の流れの読み方を学ぶ

負債と資産をきっちりと見極める。バランスシート、損益表を書く

自分のビジネスを持つ

仕事とビジネスは違う。ビジネスをきちんと持つと、自分がその場にいなくても回るようになる

会社を作って節税する

法律は違反しない範囲で最大限うまく使うべき

金持ちはお金を作り出す

以下のファイナンシャルインテリジェンスは実践により身につける他ない - 他の人が見逃すチャンスを見つける - 資金を集める - 頭のいい人を集めて組織を編成する

お金のためではなく学ぶために働く

今後の自分のビジョンにあった職選びを。

また、完全な余談だが、ロバートキヨサキ氏は尊敬する投資界のヒーローに「ドナルドトランプ氏」を挙げている。現在は大統領選で叩かれることが目立っているが、その昔は不動産王として有名であった。大統領選を見る限り、人格についてはイマイチなところもあるが、彼の投資に対する手腕は確か。大統領選出馬以前の彼をもう少し知りたいなぁと思った。

あなたに金持ちになってほしい

あなたに金持ちになってほしい

金持ち父さん貧乏父さん

金持ち父さん貧乏父さん

PROCRASIST