こんにちは、ほけきよです!
私は数年間塾講師としてアルバイトをしていた経験があります。 難関として知られる東京の私立や国公立への合格実績も持っています。
中高生にとって受験は「人生を左右する大事なイベント」です。私は場当たり的な教え方で適当にお金を稼いでいる塾の先生を何人も見てきました。正直、人の人生を預かるものとしていかがなものかと思います。
私が親だったら、そんな人たちに教育のアウトソーシングはしたくありません。
というわけで、今日は教育(特に受験)に携わる皆さんに必ず気を付けてほしい『教育のABC』についてお話します!*1 特にこれからアルバイトをしようと思っている大学生諸君!ぜひ気をつけて欲しいです。
※理系の講師だったので、理系(特に数学)中心の内容になってます。予めご承知を。
“A” : Autonomy
Autonomy : 自主性
私が思うに、これがもっとも大事です*2
教える時間より、それ以外の時間のほうがはるかに長い
からです。 1週間のうちの数時間で詰め込もうとしたって、無理です。数時間で詰め込められる天才なら塾なんて初めからいりません。 なので、教え子の自主性に訴えかけるような授業を意識することが大事です。
ではどうすれば自主性を高められる授業になるか。ポイントは2つあります。
■ 自分がその教科に対して楽しそうに授業をする
■ それがなんの為になるのかを具体的にイメージしてもらう
要はその教科を好きになってもらうことが重要なのです。その為には自分がその科目についてキラキラとした目で語り、 「この教科を知るとこんな素晴らしい世界が待っている」ということを体感させるのが一番手っ取り早いです。
また、具体的なイメージを持ってもらうことも重要です。抽象的な話を並べては、すぐに飽きてしまう人がほとんどです。 経験的には視覚に訴えかける方法か、生活とリンクさせる方法が有効です。 そのような例をいくつも用意しておきましょう!
Autonomyを植え付ければ、80%くらい勝ちも同然です。教え子の「やる気スイッチ」を押しましょう!
“B” : Bridge
自主性を植え付けることに成功したら、次は「何を教えるか」にフォーカスします。 (ここでは大学入試問題&数学を主にイメージして話します。)
大学入試で難しい問題ってどういう問題でしょう。
「計算がややこしい」「難しい単語がめちゃくちゃ出る」
と思う方もいますが、実はそうではありません。なぜかというと、それでは誰も解けず差がつかないからです。 特に難関大学の入試において、重視されるのは知識じゃなくて知恵の方です。
Autonomyが芽生えた子というのは、自分の意思で勉強を始めてくれます。 しかし、学び始めの分野は、どうしても暗記項目が多くなってしまいます。 これだけではさっき言ったように知識を積むだけになり、また単調な作業なのでモチベーションも低下します。
なので、塾で教えるべきは分野と分野がどのように繋がっているかです。
などなど…分野の断片的な知識を繋ぐ橋渡しをしてあげなくてはなりません。 ここを丁寧に教えてあげることで、メキメキと力もつきますし、また学問の面白さも教えられるでしょう。
■ 知識は自分たちで獲得してもらう。教えるべきは知恵
■ 単元の間を繋ぐ橋をかけてあげる必要がある
“C” : Check
ここまでが、教え方のほとんどですが、最後に大事な要素を一つ。 「常に生徒の実力を確かめる」ということです
を丁寧に教えて、「わかった!!」って言ってたのに、
になると解けなくなる。
なんてことがよくあります。これは、「生徒が全くわかっていない状態」だからです。 生徒の「わかった」は、大学生の「行けたら行く」と同じくらいの信用度だと思っていてください。
この状態で先に進んでしまっては、成績が壊滅的な結果になってしまいます。 防ぐ為には、
- 単元の問題の難易度を小刻みに分解しておく
- 難易度ごとに問題を解かせて、理解度をしっかりとチェックする
ことが大事です。さっきの例だと
- 2-3個数を変えてみてチェックする
- 難しい因数分解を解かせる
- 解の公式が必要な問題を解かせる
など、なるべく刻み、理解の壁を超えたかを常に確認しましょう。
■ 生徒のわかったを信用してはいけない
■ 小刻みに難易度を分解し、その都度マメにチェックする
最後に
いかがですか?「難しそう…」と思った方も多いと思います。
当たり前です。モノを教えるというのは難しいものなのですから。参考書を解かせて解説するだけが先生じゃありません。
逆に、これらができている人はかなり少数なので、きちんとできると、教え子の成績はめきめきと伸びていきます。給与もめきめき上がる(かもしれません)よ!*3その成長曲線を見てみたい方は、是非実践してみてください!ではではっ