こんにちは、ほけきよです。 2019年も年の瀬ですね。
私は本はあまり読まないほうだとは思うのですが、友人から勧められたり、信頼できる情報筋(?)から流れてきた本は積極的に積ん読しています。 今年は積ん読が消化しきれたか微妙なところもあり、平衡状態はすでにINの多さで破綻していますが、そのなかでも心に響いた本を書き留めておきます。
今年は特にマーケティングだとか、物事の見方についての認識を新たにしてくれるような本を中心に読んだ気がします。
技術本もいくらか読んでいるのですが、本記事ではいろいろな人が読んで楽しめるものを並べておきました。それではどうぞ
※ 2018年verはこちら
「つい」やってしまう体験の作り方
今年一番腑に落ちた本かもしれない。ゲームデザインには、プレイヤーがのめり込む体験が詰まっている。マリオやドラクエなどのゲームの実例と、アフォーダンスなど心理学的見地から、のめりこむ体験を生み出すデザインの方法を教えてくれる。本のタイトルに恥じず、書き方にも「つい」読んでしまうテクが散りばめられていて、内容にのめりこみ一気に読み終えてしまった。
史上最強の哲学入門
今まで、思想や哲学と言うものを軽んじていたけど、最近は大きな物事を決定したり動かそうとすればするほど、根本にあるそれらが重要になってくるように思える。「史上最強」と銘打っているの、大げさかなと思っていたけど、刃牙のオマージュなのね。
「哲学の入門書が退屈なのは、"刃牙感がたりないからだ"」
知の総合格闘技として、哲学をわかりやすく入門させてくれた。
FACTFULLNESS
FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣
- 作者:ハンス・ロスリング,オーラ・ロスリング,アンナ・ロスリング・ロンランド
- 出版社/メーカー: 日経BP
- 発売日: 2019/01/11
- メディア: 単行本
世界についてどれくらい知っているか。
メディアやSNSの偏った情報を浴びている私は、本冒頭の10個の質問(3択問題)に、その認識をボコボコにされた。猿でも33%は当たる問題を2問しか答えられなかった。
どうしてそんな認識齟齬が生まれているか、どこを意識すれば正しいものの見方(Factfullness)を得られるのか。とても勉強になる一冊。 興味のある方は、本屋に行ってまずぱらぱらと冒頭の10問を解いて答え合わせをしてほしい。
THE MODEL
新規顧客・リテンションに困っている時に友人が紹介してくれたマーケティングオートメーションの入門の一冊。筆者はSalesforce、マルケトと、営業向けSaaSを展開した人。
「なぜ、日本人はあれほど細かく生産管理をやるのに、営業については何もしないんだ?」
顧客管理の仕方、KPIの設定の仕方等、システマティックな営業の方法論は、B2B向けにSaaSを提供するようなビジネスモデルを考えている人には刺さる内容だと思う。
なるほどデザイン
- 作者:筒井 美希
- 出版社/メーカー: エムディエヌコーポレーション
- 発売日: 2015/07/31
- メディア: 単行本
訴求できるデザインとはなにかを勉強したいときに知人におすすめされた一冊。 目的をベースに考え、「じゃあこんなデザインがいいよ」と、洗練された例を出してくれるので、なるほどなぁと納得する。 単におしゃれだからではない。人の感情を呼び起こしたり、人を動かしするためにデザインがあるのだなと再認識できる。
メイカーとスタートアップのための量産入門
筆者は学研などの付録を企画・設計・販売している人。自分たちでアイディアを出し、設計、試作、量産化というフローを何度も踏んできた人である。 その人が長年のノウハウをこのような一冊の本にしてくれている事自体が、めちゃくちゃ奇跡的なことである。
この本の良いところは、非常に"泥臭い"ところ。 量産化のときにどうすれば壊れないような設計ができるか。とか、中国人とうまく話をすすめるときは夜の会食は参加したほうがいい。とか。 そういった細部のノウハウが詰まっているので、読んでいてとても面白い。「神は細部に宿る」と感じられる一冊
身近な数学
最後に、超スーパーウルトラ手前味噌ですが、今年本を書きました。読者によると、「この内容のなかの話題が東京大学大学院の入試問題にも出ました!」とのことなので、受験参考書です。笑
高校の範囲+αの数学で身近でいろいろな現象を書いているので、他にはあんまりないニッチな本になっていると思います。数学が好きな方は是非読んでみてください。
まとめ
一年間で読んだ本を振り返ると、自分がどんなことに悩んで、どういうことに興味を持ったかが振り返られるような気がします。 今回紹介した本はどれも良書なので、ぜひぜひ手にとって見てください。ではではっ