こんにちは!ほけきよです
今日は巷で大流行しているポケモンGOについての紹介です。 紹介と言っても、ポケモンGO自体の紹介ではなく、ポケモンGOの健康に与える影響を本気で研究した論文が 最近arXiv*1に上がっていたので紹介します
タイトル
Influence of Pokémon Go on Physical :Study and Implications
です。Stanford大学の学生が、Microsoft Researchでインターンをしていたときに研究をしていたようです。
原著論文はこちら
以下、ざっくりと内容紹介ですっ!
モチベーション
- 健康は大事
- でも、アメリカ人基本健康じゃない
- physical activity guidelineという国が定めている運動の基準があるが、論文によるとわずか21%しか達成していない
- 高校生で一日60分以上運動する人は30%もいない
- Pokemon GO人気だったし、みんな健康になってるんじゃ?
- アメリカ国内で2500万人が利用
- 世界中で5億人がダウンロード
- 調べてみよう
アメリカの運動しなさみ、凄いですね…一流プロスポーツ選手との落差がすごい…
どうやって調べたのか
- Microsoft社が販売しているウェアラブルセンサを使い、歩数を調べた
- Pokemon Goしているかどうかは、そのウェアラブルセンサを持っている人が、Pokemongoについて調べたかどうかで判定した
- Pokemon Goをしている可能性の低い言葉(Non-experiential)と、高い言葉(Experiential)に分けた
- 最初にExperientialな言葉を調べたときを開始日(t0)だとみなし、その前後30日の歩数を調べた こちらが分けた言葉リストです。
個体値計算(iv calculator)とか、イーブイの進化(eevee evolution)とか、 確かにやっていないと絶対調べないですよね。このあたりの紐付け方、うまいです。
調べた結果
- Pokemon Goをする前後では、大きく歩数の変化が見られた。
- Experientialな言葉を調べる回数が多いほど、それは顕著(上の図は1回調べた人たちの平均、下の図は10回以上調べた人たちの平均。青線はウェアラブルセンサを登録している人。)
- 特定の人というわけではなく、万人の歩数を増やすことができている
性別、BMI、年齢などに関係なくすべての人に対して効果的だと言っています。
- 結果として、アメリカ国民全体の寿命を合わせて282万年伸ばした
- PokemonGOをすると、平均で1000歩、一日あたりの歩数が増えた
- 1000歩増えると、寿命が平均で41.4日増えると言われている
- アメリカ人は2500万人がPokemon Goをやっている
最後の考察、雑ですが面白いですね。笑
しかし、論文には書かれていないが衝撃の事実が。。。
下の図は、各健康管理アプリとの比較です。確かに、Pokemon Goをするとする前に比べて圧倒的に歩数が増えています。
し か し
20日から30日あたりをご覧ください
もの凄い勢いで歩数が下がっています
真ん中の0はPokemon Go開始日なので、
「Pokemon Goユーザは平均して20日で飽きる」
ということがここからわかるのです。そして、そのせいで他の健康管理アプリに再び抜き返されてしまっています。
確かに、20日を超えたあたりから、ポケモンの集まりが悪くなる、逃げられやすくなる、追加で遊ぶ要素がない。などの飽きを誘発する条件が揃ってしまっていますからね。わたしも30日くらいで飽きてしまいました。。。
Niantecとしては、この状況をなんとか打破しないと、一過性のブームで終わってしまうでしょう。*2
まとめ
いかがでしたか。
このように、娯楽を本気で分析する研究面白いですね!!
また面白い論文があればどんどん紹介していきたいです。
しかし、分析することでPokemon GOの悪い事実も露呈してしまってますね。 Pokemon Go Plusにより利便性は格段にアップしたそうですね。また、金銀追加やトレード機能など、まだまだ巻き返しはデキるはずなので、これからのNiantecに期待です!!
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