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【図解】なぜみんなの意見を取り入れた資料はダメになるのか


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こんにちは、ほけきよです。

世の中にはこんな資料が蔓延っています。

  • 資料r25.pptx
  • なのに内容はゴミ同然
  • あれ?r3とr25が同じ?

さて、優秀な先輩、上司の方々の意見を取り入れたのに、どうしてこんなことが起こるのでしょうか?

今回は、このメカニズムについて考えてみます。

資料作り

資料作りをするということは、何らかの「目的」があるわけです。

  • 商品を売りたい
  • 自分の仕事っぷりをアピールしたい

などなど。図にするとこんな感じ。

みんなの意見を取り入れるということは、理想的にはこういうことです。

意見は「ベクトル和」

しかし、こんなことはほぼ起きません。その根本的な理由は

人の意見はベクトル和

だからです。ベクトル和っていうのは、大きさと方向を持った量です。 たとえば、右に5m、左に5m歩いたとします。そのとき、歩いた合計距離は10mですが、はじめからの位置は変わらないですね。 前者をスカラー、後者をベクトル和といいます。

つまり、たくさんの意見を聞くと、こうなっちゃうのです。

これが「船頭多くして船山登る」状態ですね。資料は社会の縮図なのです。あなつらし。

では、どうすれば良いのでしょう?

正射影する

意見を「聞かない」は得策ではないことはわかるでしょう。自分の力だけで目標を達成するのが難しいときもあります。 そんなときは、正射影をしましょう。

ベクトルで、自分の方向に寄せることを正射影といいます。

やっぱり方向性が違うので、多少大きさは減りますが。さっきのようにぐちゃぐちゃな資料作りを防ぐことができるでしょう。

この正射影を行ううえでポイントは、基底ベクトルなす角\thetaです。これをしっかりと把握することが大事なのです。

つまり

  • 自分のぶれない目標と目標のための方向性をしっかりと定める。
  • 相手が何を言っているかちゃんと把握する。自分の方向との違いを見極める

これですね。何も考えず上の意見を聞いちゃダメってことですね。彼らはわれわれが考えている方向性を考えている暇はありません。

また、場合によってはほかの人の意見に自分の意見を射影しなければならないときもあるでしょう。そのときも、↑の二つさえできていれば、できるということです。

まとめ

なぜみんなの意見を取り入れた資料がダメになるのか。ちょっとだけ理系の観点から語ってみました。

  • 意見はベクトル和
  • 集約するときは正射影をとる
  • なので、基底ベクトルとなす角が重要
  • みなさんも、効率的に資料を作るために、上記を意識してみてください!ではではっ

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